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決算書の見方・基礎編

流動資産と流動負債「安心=返済能力」


◆流動資産>流動負債→資金繰り安心
◆流動資産<流動負債→資金繰り不安、資金ショートの可能性

流動比率(%)=流動資産÷流動負債

流動比率とは、流動資産と流動負債の金額の比から企業の短期的な支払能力を判断する指標です。流動資産が流動負債を上回っている、つまり流動比率が100%以上であれば、短期的な支払能力に余裕があるということになります。逆に流動負債が流動資産が上回っている場合は、1年以内に現金化できる資産よりも1年以内に返済すべき負債のほうが多いため支払能力に問題があると推測することができます。この数字が悪いと資金がショートする可能性があります。目安は200%以上。

流動負債の中には銀行以外の借金、ほとんどが資金繰りのために社長が提供した「短期借入金」と思われる。これが大きいと見かけ上数字は悪くなる。その点は銀行の担当者が理解してることが多いが。常にこの短期借入金が増えていくことは問題とみられる。

現金預金と流動負債


当座資産=流動資産のうち現金化が難しい「棚卸資産」を抜いたもの。現金、預金、売掛金、手形など。すぐにでも返済に回せる資産。流動比率よりさらに返済能力をシビアにみる場合につかう。1~3 ヵ月以内の短期の返済能力。

当座比率(%)=当座資産÷流動負債

一応100%以上が目安。
◆現金・預金の重要性。ごまかしがきかない。棚卸、売掛金に比べて、現金・預金、とくに預金を「ごまかす」ことはできない。
 
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