関中協経営部会
百聞は一見にしかず3Dプリンタ見学見学
現在、各種メディアでもよく取り上げられているのが3D プリンタです。心臓や骨など臓器のモデルや自動車の各部品など様々なビジネス分野で活用されています。
この3D プリンタについて経営部では、昨年11月のセミナーに続き、第2弾として2月2日 ( 月 ) に、東大阪市にある㈱システムクリエイトで3D プリンタ見学会を企画しました。今回見学をお願いした同社は CAD/CAM システムや工作機械、3D 生産ツールを扱う商社です。会員10名と事務局2名、大阪産業リサーチセンター主任研究員の松下氏、計13名が参加しました。
使用目的をはっきりさせ、機種の選択は慎重に
はじめに、3D プリンタの仕組みや活用方法など担当者から説明がありました。その後 3D プリンタを見ていきました。やはり「百聞は一見にしかず」で、動いているのを見ると「なるほどこういうことか」とよくわかります。
一概に 3D プリンタといっても、特徴や用途、値段、材料、コスト等それぞれ異なり、様々な造形方法があります。趣味のプラモデルのようなものから、完成品に近いものまで作れる製品と違いがあり、どの用途に 3D プリンタを使うかが大変重要となってきます。
そういった意味で今後導入を考えている人へ、次の留意事項をアドバイスしました。1つは、自分の仕事 ( 業種 ) では、3D プリンタで造形物をこういうビジネスに使いたいというはっきりした目的です。2 つ目は機種の違いによる長所・短所を見きわめた上で 選択する妥協点です。
無関心ではいられない 3D プリンタ
樹脂だけではなく様々な材料での造形が 3D プリンタで可能になってきているため、これまで知識・経験・人材・技術・設備が必要とされてきた製造業は、大きな転換期にさしかかろうとしているのかもしれません。もちろん切削等の製造技術は今後も必要であり、なくなることもないでしょう。ただ、大阪府内の製造業者 2,000 社に大阪産業リサーチセンターが行ったアンケートのうち、15%の企業について何らかの形で 3D プリンタに関わっているという回答を得たという報告を聞くと、私たちは 3D プリンタに無関心のままでいられない状況にきているのかもしれないと考えさせられました。
参加した会員の感想
- 初めて実物を見た機械に強い関心を持ちました。これから試作、開発で必要になってくる。うちでも検討していきたい。
- 商売に必要な機械だとわかるが、3DCADのできる社員が必要で、今すぐ導入するのは難しいと思った。
- この機会に、3DCAD のできる人と提携したビジネスを考えたい。
(2015/02)