ものづくり補助金事業に携わった苦労と感想
株式会社 平岩製作所 武林 慎司
【申請書作成時の苦労点】
弊社は、ものづくり支援補助事業により新型プレス加工機を導入するはこびとなりました。申請時には、事業類型が『設備投資のみ』でしたので、 古いプレス機から買い替えるというイメージが強くなり、審査への悪影響を懸念しました。そのイメージを払拭する事が一番苦労した点です。
例えば、加工機が増えるという事は、当然、生産体制が強化されます。それをいかに必要性があるものか、具体的に表現するように心掛けました。 現状と導入後の加工所要時間や、主要加工機の稼働率などを数字化した表でわかりやすく比較し、導入効果から必要性を伝えました。
【全体を通しての感想】
最初に本事業に挑戦しようとしたのは、現場の作業以外に自分に出来る事はないかと日々思っていた所、本事業の募集があり、私は以前勤めていた会社 で申請書作成に携わった経験があったためです。
一度目の申請は不採択になりました。それでも諦めずに挑戦出来たのは、いくつかの理由があります。先ず、弊社の従業員が身内のみであり、経営者との距離が非常 に近い事にあります。自分の意見が伝わり易く、聞き入れてもらえる事がやりがいに繋がっています。弊社において本事業の申請が自分にしか出来ない仕事に思え、 諦めるという考えには至りませんでした。
次に、周囲に協力して頂ける方々が存在していた事も大きな理由です。再挑戦時には、その方々に申請書の内容を再度検討して頂き、大変心強かったです。
本事業により加工機が弊社に導入された今、これからがいかに重要かと認識しています。現在は、導入機を含めた生産体制の構築に全員で取り組んでいます。 今回の事業は弊社にとって良い転換期になり、申請時に立てた事業計画を上回るように日々努力していきます。
(2015年4月)